内定懇親会で聞かれた「出身高校は?」
就活で、ある地元企業の内定者懇親会に参加した時のことです。
私は、出身大学だけなら一応、その企業で採用実績のある大学だったものの、出身高校は内定者たちの下限レベルだと思っていました。
実際、そうでした。
基本、内定者懇親会は、大学時代の話や、就職してからの話をします。そういった意味では、就職面接と似ていますね。
ただ、そのときは、地元の学生がUターン就職で集まるような企業だったため、高校の話の方が共通する部分が多く、その話も出てきました。
他の学生が私の学校よりも学力レベルがはるかに高い高校を言っていく中で、ある学生が「君は?」とわたしに聞いてきました。
卑屈な返答と、私を襲った2つの感情
そのとき私は、こんなことを答えてしまいました。
「私の学校は結構レベルが低いと思いますが、○○高校です。……あの、けっこう大学受験で頑張って、今の大学もなんとか手が届いたという感じで」
相手の学生は良い人だったため、にこやかに「頑張ったんですね」などと言って、話題はすぐに移っていきました。
このとき私は、二つの感情に襲われました。
まず感じたのは、強烈な劣等感でした。周りの学生の出身校に対する劣等感に加え、自信なさげに余分な前置きをしなければならない自分自身に失望しました。
でも、それだけじゃありませんでした。
罪悪感でした。その学生に気を使わせてしまった罪悪感もありましたが、それよりも、
母校に対する罪悪感でした。
母校での素敵な思い出が、頭に浮かんできたのです。
私の高校は、学力の偏差値こそ高くない。
でも、私の入った部活は厳しく、そこでしごかれたことで礼儀、上下関係、忍耐力が磨かれました。
文化祭や球技大会には全力で取り組み、最高の思い出を作ることが出来ました。
そして、かけがえのない友人も作ることが出来ました。
そんな母校をけなした罪悪感は、周りの学生よりも出身高校の学力レベルが低いという劣等感を、はるかに凌駕していました。
罪悪感>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>劣等感でした。
あなたはその学校のエースだ。あなたが母校の評判を上げてしまえ。
懇親会が終わり、一人になったとき、ふと、ある考えが浮かびました。
次、出身高校を聞かれたら即答しよう。「出身高校」という単語が出た瞬間に、即答しよう。そんな考えが浮かびました。
そして、こう思いました。
絶対に、自信を持って自分の母校を言える人間になってやる。
絶対に、自分の通ってきた道は間違いじゃなかったと確信してやる。
絶対に、「へえ。あの学校も悪くないね」と思わせてやる。
ここまで読んでくれたあなたは、ひょっとしたら学歴コンプレックスをお持ちなのかもしれません。そして、学歴を聞かれるたびに、劣等感を感じているのかもしれません。
ただ、あなたにもきっと母校に対する愛があるはずです。
あなたが自分の人生をもって母校の評判をあげてしまうと決めること。
わたしと一緒に、学歴コンプレックスを吹き飛ばしませんか?
自分の母校を馬鹿にするのは、その学校に失礼。どんな学校出身だろうが、母校をほめてもらえるような人間になる!
かきあげ。
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