岩本能史さんの著書『違う自分になれ!ウルトラマラソンの方程式』を今読んでいるのですが、印象的なエピソードがありました。
岩本さんがアメリカ・デスバレーの「バッドウォーター・ウルトラマラソン」に出場した時のこと。
選手受付エリアで、どう見てもその場に似つかわしくない、太り気味の中年の女性がいたそうです。選手じゃなくてサポートのクルーにしても、酷暑のデスバレーでは30分ももたないんじゃないかと岩本さんは思ったそうです。
彼が「暑いね!」と声をかけると、
その女性は「Piece of cake!(楽勝よ!)」と返事します。
森本さんが、その女性が実はクルーどころか、レースの参加者であったことを知ったのは、制限時間である48時間ぎりぎりで、彼女が現れた時でした。
彼は、感動を抑えられなかったと書いていました。
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僕もこの話を聞いて、とても感動しました。
217キロのレース。
太り気味という事もあって、きっと周囲から小言を言われることもあったのではないかと想像します。
でも、彼女は48時間、そんな外野には目もくれず、ひたすら自分自身に打ち勝ち続けたのだと思うと、その強さ、その精神力に、感服してしまいました。
わたしも、彼女のようなランナーになりたいと心から思います。
ランニングは孤独なスポーツです。でも、だからこそ、ひたすら自分自身に挑戦できます。
僕も来月はフルマラソン、再来月は100キロウルトラマラソンに挑戦します。
苦しくなった時、僕は頭のなかでこの女性の話を再生しようと思いました。
目標は、中年小太りだ!!!
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