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私が敬愛している作家・精神科医の樺沢紫苑先生の動画で気づきがあった。
それは、「深める」と「広げる」という二つの学び方についての動画だった。
樺沢紫苑先生の主張は、
1つでいいから、深掘りした専門分野のようなものを持っておくといい、ということだ。
私はビジネス書を年100冊ほどは読むが、確かに長期的に本を書き続けている人というのは、しっかりとした専門分野を持っていることが多いと感じる。
では、一つ深掘りした分野があるとどんなメリットがあるのか。あなたの人生に何が起こるのか。
この記事では、それについて書いていく。
他分野の勉強効率も上がる
1つ掘り下げた分野があると、他の分野の吸収率が上がる。
何故なら、あらゆる学問は根底でつながっているからだ。
これを実感したのは、高校3年の受験生のときだった。
私は国立大学を受験したので、7教科8科目の勉強をする必要があった。
私立に比べて一つの教科に割ける時間が少なくなるのが残念だったが、意外にも、他の教科を勉強していたからこそすんなり理解できた、ということが多かった。
たとえば、「あらゆるものは高いところから低いところに流れる」という原則は、地理の気象の分野でも、物理でも共通だったので覚えやすかった。
ただ、経済の、「お金は金利の低い国から高い国に流れる」というのは例外だったが……。
それでも、原則を知っていると、例外というのはわりにすっと覚えられるものだ。
人間はわかりやすいことが好きなので無理やり学問を分類しているが、実際にはつながっている。
なので、一つ深く勉強した分野があると、他分野の勉強でも少ない労力で深部まで行ける。
他の分野の情報発信の価値さえも上がる
1つ掘り下げた分野を持っていると、その分野の情報発信の価値が高いのはもちろんのこと、他の浅い知識の分野でも、効果的な情報発信ができるようになる。
例えば、先ほどの精神科医・樺沢紫苑先生の場合をみてみよう。
先生は、映画、仕事術、勉強法などについて、とても魅力的で説得力のある情報発信をしている。
こんな視点から展開されるので、その分野の専門家が書いた映画評論、仕事術、勉強法とも違う味があって面白いのだ。
このように、一つ強みがあると、他の分野の情報発信でも独特な付加価値をつけることができる。
他の専門分野を持っている人に、タダで情報を教えてもらえる
貴方はネットを読むだけの人だろうか。
貴方はSNSを眺めるだけの人だろうか。
こういう人たちは、ぜひ、自分でも情報発信をするようにしてみてほしい。
なぜなら、情報というのは、発信する人の元に集まるようになっているからだ。
個人ベースで見てもそうだし、他者目線でみてもそうだ。
まず個人ベースでみる
情報を発信すると、情報メタボが解消され、あなたは必ずインプットしたくなる。
そうすると、インプット効率が上がって、有益な情報が集まりやすくなるというわけだ。
呼吸と同じだ。
息を吐くから、息を吸うことができる。
情報も発信するから、新しいものが入ってくるのだ。
他者目線でみる
有益な情報を相手に教えてあげると、それを受け取った人は喜び、あなたになにかを返したくなる。
社会心理学でいう、返報性の法則というものだ。
返ってくるのはお金である場合ももちろんあるけれど、情報の場合もある。
貴方が専門分野のことについて、わかりやすく相手のためになるように教えてあげると、相手は相手の専門分野の知識をタダで、あなたの役に立つように教えてくれるようになるのだ。
あなたは、何の専門家だろうか。何の専門家を目指すだろうか。
あなたはすでに立派な専門分野をお持ちかもしれないし、何かの専門家になろうと今まさに努力している最中かもしれない。
既に専門分野をお持ちのひとは、それによってどんな情報を相手に届けられるかを考えてほしい。
努力している人は、ぜひそのまま続けてほしい。
これからの人は、ぜひ、自分が大好きでかつ得意な分野を見つけてみてほしい。そのためには、3日坊主になってもいいからいろいろなことに挑戦することだ。
私は、経済学部で経済学、経営学、簿記会計などを学んだので、それらを活かせる「中小企業診断士」を目指そうと思っている。
かきあげ。
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