ひとり暮らしの人、あるいは学校や職場で孤立しがちな人。
そんな人に向けて、この記事を書いた。
寂しいという感情の恐ろしきこと
寂しいという感情は、とても強いものだ。
寂しさは人の脳を損傷させる。気力を奪い、免疫力を奪う。
私は大学時代(特に1年次)が、これまでで最も寂しい時期だった。
もともと人見知りで、人と仲良くなるのが苦手で、わたしはそんな自分を変えられる環境に飛び込むため、一人暮らしできる遠方の大学に進学した。
しかし、私の性格は変わらず、有難いことにたまに遊びに誘ってくれる友人がいたものの、一人で過ごすことが多かった。
土日をずっと一人で、狭い部屋で過ごしていると、だんだんと気がめいってくる。
ゴールデンウィークのときなどは、自分が人間で無くなったような感覚さえ覚えた。
大学でも単独行動をすることが多く、学食でひとりランチをするときは人目を気にした。
特に、ちょっとだけ喋ったことがある人や、ゼミの後輩などと会うのは嫌だった。
状況は違うとは言え、あなたもこの記事をここまで読んでくれているということは、似たような経験をお持ちなのだと思う。
そんな人にぜひとも試していただきたいことがある。
運命の作家を見つけること
ぜひ試していただきたいのは、運命の作家を見つけることだ。
運命の作家を見つけるという事は、親友を見つけるという事だ。師匠を見つけるということだ。
そして、その作家が書いた本を集中的に読み込む。全部の著作を読む勢いでいい。
本の素晴らしいことは人間一人の考えていることが、本音全開で書かれていることだ。
そして、あなたがどんなに人見知りでも、内向的でもコミュ障でも、あなたの方も本気で著者に向き合えるということだ。
身もふたもないことを言ってしまうと、会話でお互いが本音100%になることはあり得ない。
程度の差はあれ、必ず相手に気を使い、共感し、世間体を気にしてしまう。
読書ではそんなことを気にする必要はない。
著者の方はたしょうは世間体を気にしているかもしれないが、あなたは100%本音になれるはずだ。
それが良いのだ。
こんなに本が出版されているのだ。貴方の本音に共鳴する作家は必ずいる。
運命の作家を見つけると人生に何が起こるのか
運命の作家を見つければ、もう一人ランチで孤独感を覚えるひつようはない。
大好きな著作を、紙の本でもkindleでもいいから読んでいればいいのだ。
食事が来るまでの待ち時間でも、食べている最中でも、じっくりと著者と対話するような気持ちで読めばいい。
孤独感は激減するだろう。
紙の本を忘れても、作家は貴方の頭のなかにいる
本を忘れたらどうするのか。
全然問題ない。ほんと問題ない。
1人の作家の著作を読み込んでいくと、あなたの頭のなかに作家が宿るからだ。
そうなると、頭のなかでその著者と対話することが出来るようになる。
双方向の対話ができるようになるのだ。
あなたの頭のなかで、必ずその作家は口を開いてくれる。あなたが想像もしなかったようなアドバイスをしてくれる。あなたの置かれている環境に共感して、勇気をくれる。
本当だ。
しっかりと著作を読み込めば、必ずその領域まで行ける。
そしてそのとき、もう寂しさを感じることは無くなっている。
なぜなら人は、親友と対話しているときに寂しさなど感じていられないからだ。
そんな素敵な気持ちでいると、ひょっとしたらあなたの表情が柔らかくなって、やがて運命の親友にも出会うかもしれない。
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