『神トーーク』(星渉)という本を読んでいて、興味深い言葉を見つけました。
「好意の返報性」という言葉です。
ここでは、「あなたのさりげない行動で、相手に好意を持ってもらう方法」について書きました。
片思いの人や、職場で同僚と良好な関係を築きたい人、家族や友人との仲を深めたい人(つまるところ全人類)はご一読ください。
好意の返報性とは何か?
返報性とは、「もらったら返そう」とする、私達に備わった本能のことです。
自分の誕生日にプレゼントを貰ったら、相手の誕生日にお返しをする。
バレンタインにチョコを貰ったら、ホワイトデーにお返しをする。
これらは、とても自然な流れですよね。
それと同じで、「好意の返報性」もあると、星さんは言います。
好意を持ってもらいたければ、こちらから「好きだ」と伝えることで、相手にも好意を返してもらえる可能性がグッと高くなるというわけです。
とはいえ……。
「好きだ!」なんてどストレートには、なかなか伝えられませんよね。
そこで星渉さんは、ちょっと遠回しに好意を伝えられる3つの方法を紹介しています。
ぜひ、「好意をもってもらいたい相手」を思い浮かべながら読んでください。
①「集団」を好きだと言う
相手が、想いを寄せている人であればその人と共通のコミュニティを、同僚であれば職場を、親や兄弟・子供であれば家族のことを「好きだ」と言いましょう。
直接個人に「好きだ」と言うのと比べ、グッとハードルが下がると思います。
想像してみてほしいですが、自分の所属しているコミュニティ(社会集団)のことを「好き」という人を、あなたは嫌いになれるでしょうか。
あなたの家族のことを毎朝のように「好きだ」というお父さんには、ちょっと好感を持つはずです。
あなたの所属するクラブのことを「好きだ」というメンバーの周りには、人が多く集まることでしょう。
あなたの所属する部署のことを「好きだ」という部長には、必ずや部下がついていきます。
さて、あなたに想像してもらうために二人称を使いましたが、ここでいう「あなた」は、あなたが好意を得たい「相手」でもあります。
相手もほとんどの場合、同じように感じるはずです。
今日から、集団のことを好きだと言い続けてください。
②相手の「行動」を好きだと言う
毎日走り続けているところが好き
バイクに乗っているところが好き
あなたの書いた文章が好き
ㇵッ!
すみません。つい、私が言われたい言葉を並べてしまいました。
お次は相手の「行動」を好きだと言う方法です。
『神トーーク』には、こんな例が載っていました。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌いだと言えるところが好きです。
「好きなものは好き」というように「好き」という言葉を三回も盛り込んでいて、私は好きなフレーズですね。
さてーーー。
あなたが「好きだ」と言われたい「行動」は何でしょうか。
相手が「好きだ」と言われたい「行動」は何でしょう?
③相手の「モノ」を好きだと言う
『神トーーク』の例
「そのネクタイの柄、素敵ですね。その柄、好きです」
「ハワイに行ってきたんですね。私もハワイ、好きなんですよ」
「ワインが好きなんですね。私もワインが好きなんです」
例を見るかぎり、「好きなもの」なども含む、かなり広い意味でのモノですね。
相手の持ち物をほめるのは、やっている人も多いと思います。
その際、「好き」という単語を使っているでしょうか。
「似合っている」でも言わないよりははるかにいいと思いますが、「好き」には勝てないんじゃないかと感じます。
さあ!『神トーーク』を読もう
上記の3つの方法は、「人間の脳は頭の中で言葉を理解するため『主語を理解できない』」という脳科学的な性質から説明できるそうです。
この他にも、『神トーーク』には、日常のコミュニケーションを円滑にするための考え方やテクニックが、脳科学に基づいて数多く書かれています。
例えば、以下のようなことです。
マズローの欲求階層説から考えられる、会話の極意!
「他人の悪口を言わない方がいい」科学的な根拠!
腕を組む、脚を組む、で逆に印象を良くする方法
興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。あなたの人間関係を、そして人生を変える可能性を秘めた強力な一冊です。
ここまで読んでいただいた方、本当に有難うございます。
あなたの、記事を最後まで丁寧に読んでくれるところが好きです。
かきあげ。
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